空手に限らず芸事において基本稽古は非常に大切なステップです。
今回は基本稽古がなぜ大切なのかをさくっと綴ってみようと思います。
基本稽古は芸事の土台
基本稽古は芸事の土台を築くものだと私は考えています。
樹で例えると、基本稽古は根の部分です。
どんなに美しい葉や花、実を実らせても、樹の根がしっかりしていなければ樹は倒れてしまいます。
小枝やそれに茂る葉や花、実などは、その先の応用技術とも言えます。
基本稽古の可能性
基本が身につくことで将来的により高度な表現が可能になりますし、継続的に行うことでその技術や精神に自信や安定感が生まれます。
何かを始めるのも辞めることも簡単で、継続が一番難しいです。
芸事は10年目で一人前と言われるそうです。
私自身も芸の道に入って20年以上経ちますが、数々の失敗や挫折を経験し何度も辞めようと思った事か…
私自身、身体的な理由で芸事の継続が不可能になり、距離を置いていた時期が1年程あります。
(人生生きていると何が起こるかわかりませんね…)
以前のようにパフォーマンスできるか諸々心配でした。
が、復帰前は基本稽古ばかりしていたのもあり基本が身体にしみついていたのでしょう、そこから立ち直る力がついており、比較的早く以前のレベルに戻すことが出来ました。
基本が身についていなかったら完全復帰することができたか怪しいです。
基本を身に付けるためにまずは簡単な練習から始め、徐々に難易度を上げていくことで、芸事はより深みを増します。
基本稽古を単なるルーティンとしてこなすのではなく、自分の成長に繋がるヒントを探しながら稽古をしてみて下さい!
国摩 磨比斗(くになずのまひと)
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