以前、琵琶のゲリラ体験会をした際に男子高校生から「なぜ楽器には象牙を使われることが多いか」と質問され、材質的に音にも支障がなさそうだし、あと高級な装飾としてかな?と、あいまいな回答をしてしまった私。
この課題をしっかりクリアしなくては!
んで、調べてみた。
今回、「はんこ良品」さんのサイトを参考人させて頂きました.
・材質として
ひび割れや虫食いに強く精密な彫刻に向いている。
素材のキメがとても細かく均質な性質をもっており、最適な保湿性質がある。
組織が細かくびっしりと詰まっているため変形しない為、100年以上の使用に耐えうる素材の堅固さをもつ。
象牙は「ハード」「ソフト」の二種類に大きく分けられる。
ハード…ソフトに比べて硬度が高く、ピンクがかった色合いや透明感のある光沢を持っている。ハード材は主としてコンゴ、ザイール、ガボンなど、中央アフリカの象から採れるが、現在は品薄状態にソフトなりつつある。
ソフト…色合いが白に近く、一般的にはハードよりも比較的安価。現在、流通している象牙のほとんどがソフトで、主としてジンバブエ、ボツワナ、ナミビアの象牙から採れる。
確かに、琵琶は40年50年、もしくはそれ以上でも現役で活躍できる琵琶。
琵琶には適している材質だったんだなぁ…
昔の琵琶は半月を銀でつくられていたり、最近では象牙の希少価値がさらに高くなっているので樹脂で作られているみたい。
制作者の方にもよるかもしれないけど、今持っている琵琶に象牙が使われている箇所はまず半月。
覆手の部分。
柱、さわりの部分。
糸巻きと海老尾の部分。
象牙の総重量1kg未満ってところかな。
象牙だけで一体どれくらいの値段になるんだろうか…
こうやって象牙をまじまじと見ていると、この象牙の持ち主はどこで生まれて、どんな生き方をして、どんな死に方をして象牙を採取されて、そしてこの日本に体の一部を運ばれ、この琵琶に使われているんだろう。
自分に置き換えて牙≒歯で考えると、普通に死んだか殺されたかで歯を採取されて遠くにの楽器使われているって考えると、うーん…何とも言えない。
そう考えると、木もそうだし象牙もそうだし弦もそうだけど、楽器って生きてるんだな(‘ω’)
地球の恵み?恩恵を受けて存在している物体というか。
この象牙もどうやって象さんから採取されたかは知るすべもないけど、個人的には象牙の為に象さん達が殺されるのは嫌すぎるので、樹脂でいいんじゃないかと思う。
何はともあれ、我が子の様に大事にしていく事は変わらず。
これで次に質問されても大丈夫だぞw
いい勉強の機会を頂いた男子高校生に感謝ですな!
磨姫子
価格:2,580円 |
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