薩摩琵琶セルフ修理記録-木を磨いて弦を張る-#616

先日購入した中古の薩摩琵琶の修理記録をつけていってます。
※素人が自己責任で修理しているので、あまり参考にしないようにw
詳しいことは専門家に聞いたりお願いしようw


全体的に木が乾き気味で隙間にいぼた蝋の粉?みたいなものがはいりこんでいたので、目止めをした後蜜蝋クリームで仕上げていく。

目止めはギターのリペアでもしたりするけど、琵琶でもしてもいいのかな?と思いつつ恐る恐る目止めをし乾燥させ拭き上げる。
試しに糸巻きでやってみたら大丈夫そうだったので、本体にも処置していく。
↓上の糸巻きは目止め済み+蜜蝋塗る前。
 下の糸巻きが目止め済み+蜜蝋塗り済。

本体に蜜蝋を塗っていく作業の途中。(目止め済)
赤線から下の濃い色の部分が蜜蝋を塗ったところ。

↓左が目止め前+蜜蝋塗る前。
 右が目止め済み+蜜蝋塗済み。
木の隙間に入り込んだいぼた蝋?も隠れ、色も復活。
カサカサしていた表面も艶々!

他の琵琶と並べてみると、お婆ちゃん琵琶、ガングロだったw
他の琵琶にもついでに蜜蝋をぬったけど、松崎し●るもビックリの黒さw
若い琵琶ほど、木の色が明るいがわかる。

それほど昔の琵琶ってことなんだね…
前から持っている琵琶はワイルドで音もデカく雄々しいけど、このお婆ちゃん琵琶は少し小さめで、音も可愛い音で女性的な琵琶って感じ。


因みに弦を張る際、持っていた一弦が太すぎて猪目に入らず、急遽削りました…

弦高も低すぎて柱にあたるし、サワリももう少し欲しいところ。
あとは撥をしっかり乾燥させて…
もうすこしだな!見た目は蘇らせれたと思う☆
一連の作業を見ていた家族に、「琵琶の演奏よりも完全にこっち(修理)の方が向いてるから琵琶制作や修理専門にやったら?」と言われる始末w
いやいや、プロはもっと凄いから簡単に言っちゃぁあかんよw
でも、今後生徒さんの琵琶の修理は対応できそうだ。

磨姫子

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